ポルトガル、公共の場でのブルカやニカブなどの顔を覆う服装の着用を禁止する法案を可決 着用した場合、200ユーロから4,000ユーロ(約2万7,000円~47万円)の罰金
ポルトガル議会、極右政党提案の顔を覆うベール禁止法案を可決
リスボン発(ロイター)– 10月17日、ポルトガル議会は、公共の場で「性別または宗教的理由」による顔を覆うベールの着用を禁止する法案を可決しました。この法案は、極右政党「Chega(チェガ)」が提案したもので、ムスリム女性が着用するブルカやニカブを事実上対象としています。
罰則内容
公共の場で顔を覆うベールを着用した場合、200ユーロから4,000ユーロ(約2万7,000円~47万円)の罰金
他者に着用を強制した場合は、**最大3年の懲役刑**が科されます
例外規定
航空機内
外交施設
宗教施設
では、引き続き着用が許可されます。
この法案が成立すれば、フランス、オーストリア、ベルギー、オランダに続き、ポルトガルも公共の場での顔の全覆いを禁止する欧州諸国の仲間入りとなります。なお、大統領マルセロ・レベロ・デ・ソウザは、この法案に拒否権を行使するか、憲法裁判所に審査を送ることができます。
議会での採決中、チェガ党の党首アンドレ・ベントゥーラ氏は、左派政党の女性議員たちに反対されましたが、最終的には中道右派連立の支持を受けて可決されました。ベントゥーラ氏は採決後、「今日、私たちは議会の女性議員やあなた方の娘、私たちの娘たちを、この国でブルカを着用しなければならない状況から守っています」と述べました。
与党社会民主党の議員アンドレイア・ネト氏は、採決前に「これは男女平等の議論です。どの女性も顔を覆うベールを強制されるべきではありません」とコメントしました。
ヨーロッパでは顔を覆うベールを着用する女性は少数派ですが、ブルカやニカブの着用は一部で性差別の象徴や安全上の脅威とみなされ、議論を呼んでいます。
https://www.reuters.com/world/portugals-parliament-approves-far-right-partys-bill-ban-face-veils-2025-10-17/
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