ロシアの準軍事組織「ワグネル」のトップは金曜日、弾薬不足のためウクライナの前線から戦闘員を撤退させると述べ、悲惨なビデオで陸軍参謀を非難した。




「2023年5月10日、私たちはバクムートの位置を国防省の部隊に引き渡し、ワグナーの部隊を後方のキャンプに撤退させて傷を舐めなければならない」と、エフゲニー・プリゴジンはテレグラムの声明で述べた。

「弾薬がないため、無意味な死に直面しているので、バクムートからワグネル部隊を撤退させる」と述べ、「バクムートを去る命令」を待っていると付け加えた。

プリゴジンは、これまでも衝動的なコメントを頻繁に投稿してきたため、今回の発言を額面通りに受け取れるかどうかは不明であった。先週も、「冗談」として発言したものを撤回したばかりだ。

ワグネルの戦闘員は、ロシアのウクライナでの作戦で主導的な役割を果たし、ウクライナ東部のバフムート攻略のための数カ月にわたる戦い（これまでで最も長く、最も血生臭い戦い）を率先して行っている。

プリゴジンはテレグラムに、ワグネル戦闘員の死体が並んでいるビデオを投稿した。

その映像の中で、セルゲイ・ショイグ国防相とヴァレリー・ゲラシモフ参謀長を取り上げ、前代未聞の批判を浴びせた。

“ショイグ ジェラシモフ！俺の弾薬はどこだ！」と怒るプリゴジンは、ビデオの中でこう言った。

「彼らは志願兵としてここに来たのに、あなた方が木製のパネル張りの事務所で太るために死んでいるのです」と、軍服を着た遺体の列のそばに立って彼は言った。

“この人たちはワーグナー出身です。彼らは今日死んだ。彼らの血はまだ新鮮だ」と述べ、弾薬を送らなかった陸軍参謀は「地獄に落ちるだろう」と付け加えた。

「弾薬は70％不足している」と、いくつかの罵詈雑言を浴びせかけました。

“あなた方は高価なクラブに座っている。あなた方の子供たちは生命力に溢れ、YouTubeのビデオで自分たちを撮影している。”

“あなたたちは人生の主人であり、彼らの人生を決める権利があると思っている “と、遺体を指差しながら語った。

プリゴジンはウラジーミル・プーチン大統領と密接な関係にあり、2人は1991年のソビエト連邦崩壊後、出身地のサンクトペテルブルクでビジネスと政治のキャリアをスタートさせた。

クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、プリゴジンの声明についてコメントできないと述べた。

プリゴジンは弾薬の問題でロシア軍上層部をたびたび批判しているが、批判のレベルや感情的な表現は前代未聞である。

https://www.scmp.com/news/world/europe/article/3219509/ukraine-war-surrounded-corpses-wagners-prigozhin-blasts-russian-defence-minister-expletive-laden

セルゲイ・クジュゲトヴィチ・ショイグは、ロシア連邦の政治家。非常事態相、モスクワ州知事を歴任し、2012年11月より国防大臣を務めている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%B2%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%A4%E3%82%B0

ワレリー・ワシリエヴィチ・ゲラシモフは、ロシアの軍人。現在、ロシア連邦軍参謀総長兼第一国防次官で、2022年ウクライナ軍事侵攻では総司令官を務めている。 ゲラシモフは戦略家であり、「ゲラシモフ・ドクトリン」の提唱者とされている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%AC%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%A9%E3%82%B7%E3%83%A2%E3%83%95