5月6日（金）の報道によると、ロシア連邦当局は、巡洋艦モスクワの乗組員の遺族に対し、同艦が軍事行動ではなく事故で沈没し、息子の所在が不明であることから、国は遺族補償を行わないことを通知したとのことです。

モスクワ乗組員エゴル・シュクレベツ氏の父親ドミトリー・シュクレベツ氏に送られ、5月6日に公開された黒海艦隊検事局からの書簡は、モスクワの4月14日の沈没は偶然に国際水域で起きたと述べている。海軍の書簡は、BSF の最も強力な兵器である軍艦が国際水域にあり、ウクライナに対する戦闘行為に参加しておらず、若いシュクレベツ氏の所在も不明である、と主張している。

ロシア海軍の公式決定は、プーチン大統領が5月3日の国民向け演説で、ウクライナ関連の戦闘で死亡したロシア兵と水兵の肉親に約束した1200万ルーブル（現在の為替レートで13万5000米ドル）を含む退役軍人遺族給付の対象からシュクレベツ一家を排除するものであった。

ウクライナや国際的な報道機関や軍事アナリストは、モスクワが、2月24日のロシアのウクライナ侵攻以来、黒海でのBSF海軍作戦の旗艦および指揮統制センターであったという点で一致している。この巡洋艦はまた、数百キロメートル以内にいるロシア軍艦に対するBSFの主要な防空プラットフォームとしての役割も果たしていた。これらのアナリストやウクライナ軍（UAF）の声明によると、ウクライナのオデッサ地方にある陸上砲台から発射された2発の対艦ミサイルが4月13日にモスクワを襲い、致命的な火災を起こして、乗組員は船を放棄せざるを得なくなったとのことである。モスクワの沈没は、付近を航行中の民間貨物船によって目撃された。

ロシア連邦当局は、「災難」と表現し続けているが、死亡した船員はわずか数十人であると主張している。米国防総省や英国防省のアナリストを含む他のすべての情報源によると、モスクワの船長を含む100～400人の乗組員がミサイル攻撃で死亡したという。

ウクライナの調査メディアは4月、父親のドミトリー・シュクレベツがソーシャルメディアに投稿した、ウクライナを国家として抹殺し、RF軍ができるだけ多くのウクライナ人を殺害するよう呼びかける記事を発見した。しかし、シュクレベツ氏は、息子の消息を2週間待っても軍当局から何の連絡もないため、親RFの立場を翻し、その後、BSFの検察庁に正式に告訴した。

クレムリンは、ロシア国民にウクライナ戦争での大きな軍事的犠牲のニュースが伝わるのを防ぐため、国営メディアで戦闘敗北の規模を軽視し、UAFに収容されたロシア兵士の死体のロシアへの送還を拒否してきた。




https://www.kyivpost.com/eastern-europe/kremlin-to-family-members-of-moskva-cruiser-crew-ship-sank-by-accident-no-war-compensation.html